砂糖の配給が健康リスクを低減する (Rationed sugar reduces health risk)
幼少期の栄養は、後の人生の代謝健全性に影響を及ぼすことが一般に認められているが、特定種類の栄養素の影響を抽出することは困難であり、そのような影響が分離して生じることは稀である。Gracnerたちは、英国での第二次世界大戦に関連する砂糖配給の突然の解除の結果生じた自然実験を利用した。他の食物類もまた配給され、その後まちまちの時期に解除されたが、砂糖は配給終了後に消費が急激に上昇した唯一のものだった。著者たちは、胎児期や幼少期に砂糖の配給を体験したあるいは体験しなかった人々に関する英国バイオバンクのデータを使って、後の2型糖尿病と高血圧の発症に対するこの配給の予防効果を実証した。(MY,kh)