合体によって生じる恒星の磁場 (Stellar magnetism produced by a merger)
恒星の磁場のほとんどは(太陽を含む)、対流が起こっている内部の層で発生するダイナモによって生み出される。大質量星(太陽質量の8倍以上)には内部に対流がないため、なぜ大質量星の7%程度に磁場があるのかは不明であった。Frostたちは、干渉計と分光法を用いて大質量連星系を観測し、連星系のひとつの構成要素が磁気を帯びており、伴星よりも若く見えることを見出した。彼らは、この連星系には元々は3つ以上の星があり、その後合体を経て磁場を持つ星が生まれ、それが若く見えるようになったと主張している。著者たちは、理論モデルと比較した結果、この合体シナリオにおける連星系の性質を再現した。(Wt)