より高効率なメソ多孔体型ペロブスカイト (More efficient mesoporous perovskites)
酸化チタン界面の欠陥を不動態化することによる電子注入の向上は、メソ多孔体型ペロブスカイト太陽電池の効率を上昇させてきた。これらの素子において、ペロブスカイトで充填された、炭素・酸化チタン・酸化亜鉛からなる積層メソ多孔体足場は、正孔輸送層無しで電荷が分離するエネルギー・バンドの配置を有している。Liuたちは、酸化チタン上の欠陥をリン酸アンモニウムで不動態化して電子注入を向上させた。その結果、電荷再結合が減少したことで、電力変換効率が約22%に向上した。これらの素子は、55°C750時間の最大電力点追従後も初期効率の97%を維持した。(NK,MY,kh)
- メソ多孔体:細孔径がミクロ孔(2nm以下)とマクロ孔(50nm以上)の中間である多孔物質。