アリューシャン列島における二段階の地震 (A two-stage earthquake in the Aleutians)
2011年に日本で発生したような沈み込み帯の巨大地震の破壊的な挙動は、地震のすべり方の詳細に依存する。浅い深さでのすべりは、津波の支配的な要因である。Brooksたちは、最近開発された海底測地器を用いて、2021年7月に発生したアラスカ州チグニック地震(M8.2)の深部でのすべりが、2.5ヶ月後に第2段階の(無感地震)すべりに続いたことを見出した。この約2~3メートルの「音のしない」すべりは、浅い断層をその深い部分に追いつかせ、将来の地震の可能性を低減させた。(Uc,kh,nk)