深いところで、深く眠る (Sleeping deep)
睡眠は不可欠であるが、すべての哺乳類が長時間の睡眠が可能な環境に住んでいるわけではない。海洋哺乳類は、海にいる場合、睡眠にとって特に困難な状況に遭遇する。Kendall-Barたちは、高度な遠隔監視技術を用いて、野生のキタゾウアザラシが、海では1日あたり2時間未満しか眠らずに過ごせ、しかも300メートルあたりの深さに潜ってそうすることを見出した。他の海洋哺乳類とは異なり、彼らはまひ状態を伴う完全なレム睡眠に入るが、彼らの捕食者が住み着いているよりも深いところで睡眠に入る。(Sk,nk,kh)
- レム睡眠:身体は休息状態にあるが、脳の活動は覚醒状態に近い睡眠状態であり、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)を伴うためREM睡眠と呼ばれる。