幻覚作用の根底機構 (The mechanism underlying psychedelic action)
幻覚性化合物は、セロトニン2A受容体の活性化を介して脳皮質の構造的および機能的な神経可塑性を促進する。しかし、この受容体の活性化が神経細胞成長の変化に導く機構は、未だほとんど明らかにされていない。Vargasたちは、細胞内セロトニン2A受容体の活性化が、幻覚性化合物の持つ可塑促進性で抗うつ薬様の性質の原因であるが、セロトニンはそれらの細胞内受容体に対する内生のリガンドではないかもしれないことを見出した(HessとGouldによる展望記事参照)。(MY)