分岐した種がまったく異なる雑種を作り出す (Divergent species create distinct hybrids)
種間の交雑は多くの分類群で一般的であり、さまざまな結果をもたらすことがある。雑種は親系統と戻し交雑できて結果として遺伝的多様性を高めるが、場合によっては新種へと発展することがある。有鱗のトカゲでは、交雑は単性生殖(単為生殖)で倍数体の種を作りだすことができる。Barleyたちは、単性生殖と認識されている15の種を含む北米ウィップテール・リザード属(North American whiptail lizard)をモデル系に用いて、ありうる交雑結果について調べた。系統発生解析は、親間の分岐時間がウィップテール・リザードのその交雑の効果を予測することを示した。共通の祖先から親種が分岐して以降の経過時間がより長いほど、雑種の種分化と単性生殖性がより一般的だった。(MY,kh)