体が第一 (Body first)
哺乳類は脊椎動物の中で脳と体の大きさの比率(脳化率)が最も大きい。この関係は哺乳類の進化の初期に現れ、拡大していく脳が新しい多様な形態への道を開いたと信じられてきた。しかしながら、Bertrandたちは、暁新世に始まった哺乳類全体の脳化率を調べ、そうではなくて、最初に体の大きさが増加し、それが恐竜の絶滅後の生態的地位を占めることを可能にしたことを見出した(Smithによる展望記事参照)。脳の大きさが増大し始めたのは、後の始新世になってからであり、おそらくますます複雑化する環境でのより大きな認知力の必要性によって引き起こされたのであろう。これが、人間の脳を含む今日の高度に発達した脳につながった。(Sk,nk,kh)