第5の力に限界を設定する (Setting bounds on a fifth force)
素粒子物理の標準模型の拡張には、これまで知られている4つの力を補う第5の力の存在を前提とするものがある。そのような相互作用の強さの範囲を設定するために、非常にさまざまな長さ規模での実験が行われてきた。Heacockたちは、ペンデル干渉法と呼ばれるこの分野では珍しい手法を用いてケイ素の中性子構造因子を測定した。構造因子の運動量依存性は、湯川型相互作用とされる第5の力の強さの範囲をさらに厳格にするのを可能するとともに、中性子の荷電半径の測定を可能にした。(NK,MY,kj,nk)
- 標準模型:素粒子物理学で、強い相互作用、弱い相互作用、電磁相互作用の3つの基本的な相互作用を記述するためのモデル。重力を含む4つの相互作用のうち、前記3つの相互作用を量子論的に記述することに成功している。