空高く飛ぶものたち (High fliers)
地球の半球からもう一方の半球への渡りは、多くの鳥種にとっての世界戦略である。鳥たちの繁殖のためには仕方ないとしても、これらの長距離の移動は、鳥たちを砂漠や海洋などの過酷な地域に関わらせる。Sjöbergetalたちは、ジオロケーターを用いてオオヨシキリ(Acrocephalus arundinaceus)の飛行を監視し、これらの類の地域を越える際には、この通常は夜行性である渡り鳥の種が日夜を問わず飛行することを見出した。その日中、この鳥たちは飛行する高度を上げ、5000メートル以上に上昇した。このような行動が、渡り中の熱ストレスや日中のその他の脅威を回避することを可能にしているのかもしれない。(Sk,ok,nk,kh)
- ジオロケーター:渡り鳥などの移動経路を調査するための小型装置であり、鳥の背中に装着して、光センサーによって日の出・日の入りの時刻を記録し、後に装置を回収して緯度・経度のデータを得る。