旧石器時代の貝笛の音 (Sounds from a Paleolithic seashell horn)
骨で作られた横笛と笛は、欧州における後期旧石器時代の遺跡で発見されてきたが、他の材料で作られた楽器は珍しい。Fritzたちは、知られているうちで世界最古の巻き貝の殻を鑑定して約17、000年前のものとしたが、これは管楽器としてマルスーラ洞窟のフランス・マドレーヌ文化遺跡で使用されたものだった。古代に、この貝殻の頂部を注意深く取り除くことが、空気がその中を流れて音を出すことを可能にしていた。実験により、この貝殻を演奏すると、C、Cシャープ、Dに似た3つの音が生成されることが明らかになった。この貝殻の外表面を画像強調することにより、洞窟の壁で見つかった絵画に似た赤い顔料の斑点が明らかになった。(Sk,kh)