太陽系外天体の大気の強風 (High winds in an extrasolar atmosphere)
褐色矮星は、その質量が大きな惑星と小さな恒星の中間に位置する天体であり、その大気は巨大ガス惑星と多くの共通の特徴を有している。太陽系の巨大ガス惑星の大気の風速は、赤外線(上層大気を 透写する)と磁気圏(天体内部と結びついている)からの電波で惑星の回転周期を比較することで導出できる。Allersたちは、近傍の褐色矮星である 2MASS J10475385+2124234を観測し、赤外線領域と電波領域の周期を決定した。彼らは、平均風速が毎秒650メートルの西から東の方向への風であることを導出した。この手法は、太陽系外惑星に対しても有効となるはずである。(Wt,nk,kh)