熱帯森林の回復停滞 (Lagging recovery for tropical forests)
熱帯森林の地上炭素(AGC)の蓄積は、2015-2016年のエルニーニョ現象と関連した極度の高温・乾燥気候からいまだ回復していない。Wigneronたちは低周波マイクロ波衛星のデータを用いて、2014年から2017年までのAGCの変化を観察した。2017年の末まで、AGCの蓄積は2014年の干ばつ前の水準に達しておらず、いくつかの地域では減少が続いていた。ゆっくりした回復速度は、部分的には森林の枯死の増加およびまたは特にアフリカの湿潤森林における説明のつかない森林の乱伐と崩壊による可能性がある。このような長期記録を連続的に観察することは生態系における気候変動の理解を向上させるかもしれない。(Uc,KU,kh)