岩石型系外天体の中を覗く (Peering inside extrasolar rocky bodies)
岩石の酸素逃散能、fO2は、岩石が形成されたときのその環境が、どの程度酸化的、あるいは、還元的であったかを示す尺度の一つである。さまざまな鉱物は、さまざまな fO2 存在下で形成され、さまざまな物理的特性を有している。そのため、系外惑星の内部構造はこの値に依存する。Doyleたちは、岩石型天体が死んだ星の残骸である白色矮星に衝突したときに残された特徴を利用した。彼らは、個々の白色矮星の表面に残された造岩元素を調べることにより、衝突した天体の fO2 を決定している。6つの系はすべて、太陽系の天体のものに類似した fO2 を有していた。これは、岩石型太陽系外惑星は、しばしば、地球や火星の内部特性に類似した特性を有しているという考えと一致する。(Wt,KU,kj,kh)