クエーサーの吸収線源を含む天体を同定する (Identifying the hosts of quasar absorbers)
地球から遠く離れたクエーサーへ向けた視線が、前景の物質を通過するならば、クエーサーの光の一部は吸収される。もし、銀河規模のガスが間に入ると、それは、クエーサースペクトル中に、減衰ライマンアルファ系(DLA)と呼ばれる、多数の吸収線を形成する。Neeleman たちは、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計を用いて、DLAがあると知られている二つのクエーサーを観察した。かれらは、そのDLAに関連する、前景にある二つの銀河中のガスとダストの放射を検出し、それらの星の形成率を測定することができた。ガスとダストという異なるDLAのトレーサーを結びつけることにより、初期の宇宙でどのようにして銀河が進化したのかを理解することが可能となるだろう。(Wt,nk,kh)