AbstractClub - 英文技術専門誌の論文・記事の和文要約 |
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Kiyoshi Kiyokawa Communications Research Laboratory Haruo Takemura and Naokazu Yokoya Nara Institute of Science and Technology
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 1, January-March 2000
SeamlessDesignは3Dオブジェクトのラピッド生成のための先進的な制限付協調作業空間ツールである。そのシームレスな設計機能は3Dオブジェクトの形状設計と行動性設計の両方を統一的で直感的な方法で行える。バーチャルで拡大されたツールは豊かな表現力を持つ複数視点からの平行操作や対話式操作を提供する。
St?phane Valente and Jean-Luc Dugelay Eur?com Institute
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 1, January-March 2000
Web Extras: 本稿中のデモをWebでダウンロードして視ることが出来ます 視覚的分析と合成の共同作用で、被試験者の顔にマーカーを貼り付けずに、解析された画像に対し、照明条件、カメラの内部パラメータや外部パラメータ、顔の動きなどの制限や仮定条件を利用せず、効果的に顔を追跡するアルゴリズムを提供する。(原文添付の1.741MBのMPEGファイル参照) 単純なモデル変形(メッシュアニメーション、テクスチャ座標の変移やテクスチャアニメーション)を組み合わせ、より複雑で現実感があり、個人に依存する表情表現をクローン上に再現が可能となる。(同、原文添付の1.23MBのMPEGファアル参照) 実際の顔の表情分析とそのクローン再現の、安定化のための事後計算処理なしに行った、分析結果。(同、原文添付の1.227MBのMPEGファアル参照) Abstract: 著者らは、:現実感のある顔モデルと測光モデリング手法を用い、マーカーや制御された照明類を用いず、ビデオ全体を通して正確に顔の位置と方向を追跡出来る視覚的なフィードバックループを提案している。又、3Dクローン上に現実感ある表情を与えるアニメーション手法についても提案している。
Fran?ois Pachet Sony Computer Science Laboratory-Paris Pierre Roy INRIA Daniel Cazaly Sony Music France
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 1, January-March 2000
ネットワーク技術、データ圧縮技術などは音楽配信の課題を解決するが、蓄積された大量のデジタル音楽はユーザーにとってもレコード会社にとっても大きな問題を提起する。ユーザーは自分の好きなジャンルの音楽を聞きたいと思うと同時に新しい発見のある音楽も聞いてみたい、という相反する要望を持っている。レコード会社にとっては、汎用的な音楽集、といったもはやあまり売れないCDを作る代わりに、よりユーザーのニーズにマッチしたカストマイズCDを提供したい、と希望している。著者らは、音楽タイトルシーケンスに対する一貫的な計算処理に基づく、音楽選別のためのRecitalComposerという新しいツールを提案している。このツールにより、制約満足手法を用いた複合パターン生成の問題を解決する。
J?rgen Assfalg and Pietro Pala University of Florence, Italy
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 1, January-March 2000
3Dインターフェイスとバーチャルリアリティに基づくインタラクティブな画像検索パラダイムは、従来の参照画像によるクエリーの限界を解決する新しい可能性を提供する。色特徴、輪郭特徴、スケッチなどの2D画像を参照画像として用いる場合、比較的簡単に参照画像を与えることが出来るが複雑なシーンを含む参照画像を与えることは難しい。著者らは、ユーザーが3D世界をナビゲートしながら、写真を撮る感覚で参照画像を得ることが出来、その画像を使い画像データベースに対して、クエリーを行うことが出来るシステムを提案している。さらに、ユーザーは仮想世界に対し、オブジェクトを追加したり、オブジェクトのプロパティの色やテクスチャの編集をインタラクティブにカストマイズすることで、よりマッチした参照画像を簡単に作ることが出来る。
Michael G. Christel, Andreas M. Olligschlaeger, and Chang Huang Carnegie Mellon University
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 1, January-March 2000
Carnegie Mellon大学のInformedia Digital Video Libraryでは、数千時間以上という大規模ビデオライブラリへのアクセス性を改善するためビデオのディスクリプターを自動処理により生成している(音声認識、スクリプトの利用、ビデオ画面上の文字のOCRなど)。我々は、これらのディスクリプターを用いて、ストーリー中で言葉や文字で参照された地名などを自動的に抽出し、地図との関連付けを行える拡張機能を新規に追加した。このライブラリーインターフェイスでは、再生されているビデオストーリー中で話題となっている地域が、ビデオ再生と同期して表示される地図上にハイライトで示される。地図は、クエリーの手段としても用いられ、テラバイト規模のライブラリーの中から、ある地域が関連するストーリーを検索することも出来る。
Scot Thrane Refsland International Society on Virtual Systems and MultiMedia, Japan Takeo Ojika Gifu University, Japan Alonzo C. Addison University of California, Berkeley
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
本特集号では仮想世界遺産についての新しいトレンド調査、仮想世界遺産を構築するためのツールに関する記事、解釈環境アプリケーション、仮想世界遺産の今後、などが特集されている。
Alonzo C. Addison University of California, Berkeley
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
文書化、表現や提示方法と仮想世界遺産環境の普及について議論している。
Scot Thrane Refsland, Takeo Ojika, Alonzo C. Addison, and Robert Stone
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
現実世界の状態と仮想または理論上の表現方法という、仮想建築構築に必要な2種類のデータを組み合わせるための新しいツールとテクニックについて議論している。
Jiang Yu Zheng Kyushu Institute of Technology
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
中国のTerra Cotta Warriors and Horses(兵馬俑)博物館では、絵画と文化をコンピュータ技術により組合せ、サイバー空間上に世界遺産を構築している。
Mauro Barni, Franco Bartolini, and Vito Cappellini University of Florence, Italy
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
フローレンス大学の電子工学科の研究者たちは、絵画の保存と修復のための文化遺産アプリケーション用の新しいツールを開発した。
Xiangyang Li, Dongming Lu, and Yunhe Pan Zhejiang University, China
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、中国甘粛省敦煌のフレスコ壁画保存のために用いた色修復と修正テクニックについて議論している。
Ichiroh Kanaya and Qian Chen Wakayama University, Japan Yuko Kanemoto and Kunihiro Chihara Nara Institute of Science and Technology, Japan
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
新しい、遺物破片の3Dモデリング手法は考古学的な特性を維持するのに十分な精度と能力を実現している。
Daniel Pletinckx, Dirk Callebaut, Ann E. Killebrew, and Neil A. Silberman Ename Center for Public Archaeology and Heritage Presentation
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
Ename(Ename Center for Public Archaeology and Heritage Presentation)では考古学的な遺体、立像と歴史的な景観を科学的な妥当性を持つ仮想現実による復元で再現している。
Gareth Ennis and Malcolm Lindsay University of Strathclyde, Glasgow
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、1980年代以降のグラスゴー市を表現している、グラスゴーモデルから、どのようにしてインターネットベースのグラスゴーディレクトリーにまで発展したかを議論している。グラスゴーディレクトリーは、ユーザーが市に関する情報を検索したり、仮想ツアーに参加出来る。
Nikhilesh Haval National Center for Software Technology, India
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
本稿は、インドの遺産建築であるファテブルシークルの、参照と記録目的の、3Dドキュメントの長所と開発経緯について記述している。
Jos?Ripper K?s, Adriana Simeone Barbosa, Carlos Krykhtine, Erivelton Muniz da Silva, and Rodrigo Cury Paraizo Federal University of Rio de Janeiro
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、キューバのハバナとブラジルのリオデジャネイロの歴史的な3Dモデルを元に、様々な時代における、これらの都市中央部の建造物を調査・復元し、これらの都市の特徴的な発展形態を理解・分析可能とした。
Hidekazu Hirayu and Takeo Ojika and Ryugo Kijima Gifu University, Japan
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、仮想現実技術により歴史的な岐阜白河郷の概観と文化的側面をデジタイズするために必要な手法とテクニックを研究し、3Dで再現した。
Scot Thrane Refsland International Society on Virtual Systems and MultiMedia, Japan Takeo Ojika and Robert Berry, Jr. Gifu University, Japan
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、ライブなデータストリームに見られる突発的な特性や無秩序性を用い、京都の金閣寺のモデルに生きた要素(蛍)を導入した。
Victor DeLeon Digitalo Studios, Florida Robert Berry, Jr. Gifu University, Japan
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは3Dゲームのエンジン技術を用いて高分解能でリアルタイム3次元映像による写真精度の現実感を持つウォークスルーのフロリダエバーグレーズ湿原とパリのノートルダム寺院を作り上げた。
Robert Stone Virtual Presence, UK Takeo Ojika Gifu University, Japan
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
本稿では、考古建造物の記録と再建に仮想現実技術がますます用いられるだろう、というような、仮想世界遺産の今後について見通している。
Laura Pierucci and Enrico Del Re University of Florence, Italy
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 2, April-June 2000
著者らは、サテライトシステムの持つ放送機能、マルチキャスト機能と広帯域特性の特徴を生かした遠隔地の医療活動を提供する遠隔医療アプリケーションについて報告している。
Simone Santini* and Ramesh Jain University of California, San Diego
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 3, July-September 2000
エルニーニョと呼ばれる画像データベースシステムは、ある画像に対してユーザーが思い浮かべた意味とデータベースが操作する特徴との意味論的なギャップの問題解決を目標とした新しい相互作用モデルに基づいている。この問題を解決するために、著者達は通常のクエリーの枠組みを、より活性的な探索プロセスと置き換え、更に、これらの前提に基づいたインターフェイスを開発した。
Sissel Guttormsen Sch?r and Helmut Krueger Swiss Federal Institute of Technology
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 3, July-September 2000
コンピュータ支援教育(CAL)が成功するかどうかは如何に、教材の特性や生徒の要求を満足するように情報を提供出来るかどうかの能力に依存している。著者達は、学習、マルチメディア教育、学習技術、人間とコンピュータの相互作用における情報モード、ユーザーの受け入れといったCALのツールと理論を開発するための5つの主要な要素について示している。
Stuart Goose Siemens Corporate Research, USA Wendy Hall University of Southampton, UK
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 3, July-September 2000
増大する情報量と高度なリンクサービスに対するユーザー要求の増大は、高度な分散ハイパーメディアシステムの開発が望まれている。新しい表示機能、非文字ベースのデジタルメディア、コンテンツと構造のパーソナル化、その他数多くの技術などは複雑な計算処理が要求され、又、新しい相互作用スタイルの必要性を示唆する。Microsocm(小宇宙) TNGとはデスクトップとインターネットを統合するための新しい機構である。また、ハイパーメディアリソース・オーサリングのための画期的でモジュラーなアプローチを奨励する。
Rohini K. Srihari and Zhongfei Zhang* State University of New York at Buffalo
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 3, July-September 2000
半自動で画像に注釈を付けることの出来るマルチメディアシステムであるShow & Tellは最新の音声認識技術、自然言語処理と画像理解技術を組み合わせている。Show & Tellは地図注釈システムと異なり、医療画像向けの注釈や個人の写真向け注釈など視覚データと文字による記述との相互参照が必須な状況において特に重要である。
Ruben Gonzalez Griffith University
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 3, July-September 2000
マルチメディアという言葉は様々な感動や反応を思い起こされる、しばしば、視覚データや音響データを用いる全てのものに適用している。結果としてある者はマルチメディアという言葉を単なる販売用のスローガンとして拒絶している。しかしながら、多くの大学では最近になってマルチメディアの課程を設け始めている。著者等はマルチメディアという学問分野の領域と基本の定義を試みる。
Jim Gemmell* and Kentaro Toyama Microsoft C. Lawrence Zitnick and Thomas Kang Carnegie Mellon University
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 4, October-December 2000
今までのデスクトップテレビ会議における視線認知技術はハードウエアに依存していた。著者達は、コンピュータビジョン技術を用い参加者の頭と目の動きを追跡し、この情報を用いて3D環境に頭と目の位置を図示的に表現するという、ソフトウエアによるアプローチについて記述している。
Kenji Takahashi* and Eiji Yana NTT
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 4, October-December 2000
著者達は、InterPODとTeamSmartにより構成される、知的労働者によるグローバルな共同作業のためのハイパーメディア環境を開発した。InterPODは参加者が様々な情報源のマルチメディア情報にアクセスし、共有出来る会議室環境を提供する。TeamSmartはグローバルに分散されたチームにより作成されたドキュメントに対する共同作業をサポートするハイパーメディアツールである。
Patrick Chiu,* Ashutosh Kapuskar, Sarah Reitmeier, and Lynn Wilcox FX Palo Alto Laboratory
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 4, October-December 2000
ミーティングのキャプチャは、先進のオーディオとビデオ技術を用いると、単に発表者の講演の様子とスライドプレゼンテーションを記録するだけより、非常に多くの効果が期待出来る。FXパロアルト研究所ではメモとりソフトウエアと、システムを裏で支えるネットワークハードウエアを組合せ、幅広い方法のプレゼンテーションをキャプチャ出来るマルチメディア会議室を作った。
Du Li,* Limin Zhou, and Richard R. Muntz University of California, Los Angeles
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 4, October-December 2000
作業伝達(operation propagation)とは、グループ編集者で共同作業が行われているときに、参加者が各々自分の編集作業についてお互いに通知しあうための仕組みやポリシーのことを言う。伝達のタイミングと粒度は、ネットワークのバンド幅、セッションの規模、システムの計算機能力や各個人の好みなど様々な要求に依存する。著者達は、彼らが実施した2つのグループ編集プロジェクトを通していくつかの共通設計方針を作成した。
Heiko Ludwig* and Keith Whittingham IBM Research, Switzerland
IEEE MultiMedia, Vol. 7, No. 4, October-December 2000
アウトソースサービスでは、ビジネスプロセスの相互接続を確実にするために、サービスを提供する組織とサービスを発注する組織間で豊富な情報の流れが要求される。バーチャル企業コーディネイター(VEC: Virtual Enterprise Coordinator)とインターネットを用いると、組織は、社内プロセスの定義やドキュメント構造などの変更を禁止することなく、プロジェクトを管理された状態で外部パートナーにアウトソース出来る。