ペプチドが防御を促進する (Peptide promotes protection)
ニューロメジンU(NMU)は、受容体NMUR1を発現するグループ2自然リンパ球細胞を活性化することにより、アレルギーおよび抗寄生蠕虫宿主防御に見られる2型免疫応答を駆動できる神経ペプチドである。NMUが2型免疫において他の関与要因を活性化するかどうかは、議論が続いている。単細胞RNA配列決定とフェイト・マッピング・レポーター・マウスを用いて、Liたちは、小腸に存在する好酸球のサブセットもこの受容体を発現することを見出した。NMUを介した小腸好酸球の活性化は、杯細胞の分化と腸内寄生虫の効果的な駆除を促進する。(KU,kh)
- フェイト・マッピング(fate-mapping):細胞種や組織の発生段階での起源を解析するための方法(蛍光タンパク質やレポーター遺伝子を用いる)。
- 杯細胞(さかずきさいぼう):粘液分泌性の単細胞腺。腸絨毛においては吸収上皮細胞間に散在する。