ガラスを作る怜悧な道 (A cool path for making glass)
付加製造法によるガラスの造形は、多くの用途に利用できる新規な材料と構造への道を与えるかもしれない。しかし、これに対する大きな制約の1つは、ガラスの熱処理に通常高い温度を必要とすることである。Bauerたちは原料物質として、はるかに低い温度で熱処理できる有機-無機のハイブリッド重合体樹脂を用いた(ColomboとFranchinによる展望記事参照)。透明で溶融した二酸化ケイ素をわずか650°Cで形成できることは、この材料をさまざまに利用する道を開く。作られたガラスは、空間解像度、光学的品質、力学的特性が優れたものであった。(MY,nk,kh)
- 付加製造法(additive manufacturing technique):材料を結合させる(通常は層の上に層を重ねる)ことにより、3Dモデルデータから立体形状を製造する方法(3Dプリンタもその一種)。