煙塵警報 (Smoke alarm)
激しく広範囲に拡大したオーストラリアの森林火災は、2020年に成層圏に大量の煙物質を注ぎ込んだ。HirschとKorenは、この煙物質が南半球上空で、中規模の火山噴火で生ずるものと同程度の、空前のエーロゾル濃度を引き起こしたことを見出した。この深刻さは、火災の激しさと、発生場所が対流圏界面高度の低い緯度でまた中緯度低気圧帯内であることの組み合わせが原因である。このエーロゾルの増加は、海洋の雲のない領域の上空にかなりの冷却をもたらした。(Uc,MY,nk,kh)