ナナフシはどのようにしてその体色を獲得したか (How stick insects got their colors)
Timema属のナナフシは、その植物宿主上での迷彩用の選択に起因すると思われる色の違いを示す。いくつかの種は茶色のみあるいは緑色のみであるが、他の種は赤に近いピンクの色合いから緑色、茶色まである。Villoutreix たちはこの違いの根底にある遺伝的特質を特定するために、最も多く現存するカリフォルニアTimema種の遺伝子配列決定を行い、いくつかの種で緑色の体色と相関する遺伝子欠失を特定した。適応進化の観点からは葉と同じの緑の体色になる筈が、この遺伝子欠失は北カリフォルニアの系統群に限定されているようであり、南カリフォルニアの系統群ではより多くの種がこの遺伝子座を保持している。これらの南部の種では、緑以外の様々で連続的な体色は、おそらく突然変異によって引き起こされている。密接に関連した種の間でさえ、適応進化は、異なる進化過程から同じ表現型に収斂することがある。(Sk,kj,kh)