ペンギンにとって、より容易となるポーラ・プランジ (Easier polar plunge for penguins)
温暖化気候に影響される極地方において、海氷の年次変動の何が動物の採餌と繁殖成功に対して影響を与えるかを理解することは益々重要になっている。Watanabeたちは、氷の存在量の異なる4回の南極南極調査期(four Antarctic field seasons)の間、175羽のアデリー・ペンギン(南極海の生態系の指標種)に活動監視装置と動画撮影装置を取り付けた。凍結の無い年の間、ペンギンたちは歩行よりも游泳によってより多くの距離を移動し、移動距離当たりのエネルギー費用を低下させていた。凍結の無い年には採餌場は増加し、より多くのオキアミがダイビング時間毎に捕獲され、結果として採餌効率、成長速度、そして繁殖成功を増加させていた。南極大陸領域におけるアデリー・ペンギンの個体数は、海氷の減少に伴い次の数十年間に増加する可能性がある。(Uc,KU,ok,kh)
- ポーラ・プランジ:寒冷の湖や海に飛び込む催し