器官の三次元画像化が進化する (Advancing 3D imaging of organs)
生物学的研究にとって、組織構造をありのままに見ることは極めて重要である。 有機溶媒による組織の透明化で特徴づけられ、組織さらに器官全体さえからも三次元(3D)画像を得る現在の方法は、作ることのできる試料の鮮明性、透明性、効率性のレベルでいまだ制約されている。 Qi たちは、先進的な光学的透明化法FDISCOを開発した。 この方法は、これらの制約の幾つかを克服する。 著者たちはこの方法を使って、脳・腎臓・筋肉中の神経細胞と血管の構造についての高解像度画像を収集した。(MY,nk,kh)
- FDISCO:three-dimensional imaging of solvent-cleared organs with superior fluorescence-preserving capabilityの略で、従来方法と同様に生体組織の脱水と屈折率合わせに有機溶媒を用い、さらにその処理条件(pHと温度)を最適化することで組織内に入れた蛍光プローブの劣化を抑えた、光による生体器官の三次元画像化方法。