DNAを用いて象牙取引を解剖する (Using DNA to dissect the ivory trade)
アフリカゾウの象牙取引は数十億ドルの産業で、毎年最大4万頭の象の死亡につながっている。 Wasser たちは、DNAに基づく方法を使って、アフリカから象牙を密輸する大手輸出業者を突き止めた。彼らは、2006年から2015年の間にあった38の押収物を取り上げ、同一の象に由来するが別々に船積みされた牙のパターンと出現を見分けた。 調べた象牙のうちの28本が同じ象からの片方と考えられ、同じ象からの牙が、別々の船積みで同じ密輸業者によって出荷されることがしばしばあることを示唆している。 押収物の流通ルートの解析は、3つの大きな密輸ネットワークを明らかにした。DNA が一致した押収物の片方同士は、殆ど全ての場合、それぞれが 10ヶ月以内に同じ港を通過していた。(ST,kh,nk)