同種の鳥は合唱する (Birds of a feather sing together)
鳥たちは、どのようにして自分が聞いている鳴き声が、自分自身の種の仲間からのものであると分かるのであろう。そして、そもそも、どのようにしてその鳴き声を学習するのであろう。Araki たちは、フィンチがその鳴き声を学習する方法に関わる、二種類の脳細胞を同定した(Tchernichovski と Lipkind による展望記事参照)。キンカチョウ(ゼブラ・フィンチ)が、ジュウシマツ(ベンガル・フィンチ)の里親に育てられた場合、彼らはその養父のものに高低強弱が似た鳴き声を習得した。しかしながら、鳴き声の間の間隔の取り方はキンカチョウ特有のものであり、それが生得的であることを示唆している。Gadagkar たちは、歪んだ聴覚フィードバックをかけることで感知される鳴き声の質を制御しながら、鳴いているキンカチョウにおける特有のドーパミン神経の活性を記録した。こうして、良い鳴き方をしたはずが歪められて、予想したより悪い鳴き声として鳥自身に聞こえるので、逆の方向に鳴き方を修正していくこととなる。これらの発見もまた、フィンチが、学習する鳴き声に対して生得的内部目標を持っていることを示唆している。(Sk,kj,kh,nk)
Science, this issue p. 1282, p. 1234; see also p. 1278