メタンへの長く、曲がりくねった道 (The long and winding road to methane)
古細菌がメタンを作るそのプロセスには、一連の反応と酵素が関与している。最初に、CO2とメタノフラン (MFR)が、いまのところ未解明の機構によりホルミル-MFRへと還元される。Wagnerたちは、タングステン含有ホルミル-MFR 脱水素酵素複合体の X線結晶構造を決定した。複合体における二つの活性部位は43-Åのトンネルによって隔てられ、これが CO2還元後に作られるギ酸塩の移動をもたらす。この複合体は又、46個の鉄-イオウ・クラスター鎖を含む。この鎖の正確な機能は不明であるが、4個のタングステン酸化還元中心を電子的に結び付けているのかもしれない。(KU,nk,kh)