関連付けられた遺伝子座とガラパゴス・フィンチの大きさ (Linked loci and Galapagos finch size)
体やくちばしの大きさを含め,ガラパゴス諸島のフィンチにおける平行進化の観察が,ダーウィン理論に貢献した.Lamichhaneyたちは,ダーウィン・フィンチ種群の60羽の全ゲノム配列決定を行った.それらは,小型・中型・大型の地上フィンチと,小型・中型・大型の樹上フィンチを含んでいた.HMGA2遺伝子を含むゲノム領域は,種の違いを越えてくちばしの大きさと強く相関していた.この遺伝子座は,ダーウィン・フィンチの適応放散を通してくちばしの多様化に役割を担ってきたらしい.(MY,KU,kh)
- 平行進化:異なる系統の生物間で似通った方向の進化が見られる現象