AbstractClub - 英文技術専門誌の論文・記事の和文要約


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IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.1


Webドキュメントからのオントロジー(メタデータ間の関連を記述するもの)ベース知識の自動抽出
Automatic Ontology-Based Knowledge Extraction from Web Documents

Harith Alani, Sanghee Kim, David E. Millard, Mark J. Weal, Wendy Hall, Paul H. Lewis, Nigel R. Shadbolt , University of Southampton

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: knowledge extraction, ontology population, narrative generation

ArtequaktプロジェクトはWebからある芸術家に関する知識を自動抽出して知識ベースを構築し、その知識ベースを用いて個人化した物語風伝記を生成することを目的としている。このシステムアーキテクチャは、知識抽出、情報管理と伝記生成の3つの主要なコンポーネントを持つ。本稿では、レンブラントの短い伝記生成を事例としてArtequaktの機能を説明している。(Na)


オントロジー学習と自動用語翻訳への応用
Ontology Learning and Its Application to Automated Terminology Translation

Roberto Navigli, Paola Velardi, Universita di Roma La Sapienza Aldo Gangemi , Institute of Cognitive Sciences and Technology

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: E-shopping, adaptive assistant, customization, persona, learning, Semantic Web, corpus processing, ontology learning, WordNet, terminology extraction

OntoLearnは、WordNetと呼ばれる語彙データベースを用い、特定分野のテキストから自動的にオントロジーを学習するシステムである。OntoLearnは旅行、経済やスポーツなど、ある特定の分野の文書から、分野固有の用語を抽出し、これらの用語を適切な汎用目的の概念のオントロジーと関連つけし、さらに、分野概念の中から、分類学的、又は意味的な関連性を検出する。著者等はOntoLearnを評価するためにe-commerceや技術翻訳に重要な専門用語の自動翻訳のための分野オントロジーへの応用について分析した。彼らは、WordNetの欧州版を用い、旅行分野における英語からイタリア語への複数の同義語自動生成の実験を行った。(Na)


生徒の書くエッセイの論文特徴を自動解析するシステム
Finding the WRITE Stuff: Automatic Identification of Discourse Structure in Student Essays

Jill Burstein, ETS Technologies Daniel Marcu, Kevin Knight , Information Sciences Institute, University of Southern California

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: discourse analysis, discourse annotation, machine learning, text classification, automated essay evaluation, educational technology

エッセイの自動採点アプリケーションは小学校から大学レベルまで、大規模な評価と教室での説明のために幅広く使われている。このことはエッセイの標準試験が増加していることと歩調を合わせている。ライティングの先生にとって革新的な自動エッセイ評価ソフトウエアが生徒達のライティング能力向上を支援することに益々高い興味を示している。このソフトウエアを教育課程に取り入れることは、生徒一人一人を重視した評価や教育の重要性の増加とも一致している。この目的のためにエッセイベースの論文分析システムが開発された。このソフトウエアは、生徒が書くエッセイに、序文要素、テーマ、ステートメント、主文、参考文や結論などのエッセイベースの論文に必要な要素の有る無しを教えてくれる。この市販されているソフトウエアツールは、3つの独立した論文分析システムと投票アルゴリズムを用いている。このツールは、生徒の書いた、様々なトピックスやジャンルのエッセイに対し自動的に論文要素別のラベルつけをする。この論文分析アプリケーションはCriterionと呼ばれるライティング分析ツールに組み込まれている。又、このツールは生徒の書くエッセイの文法、用法、技巧、とスタイルなどの特徴に関連するフィードバックを提供するいくつかのツールの重要な構成要素となっている。(Na)


ユーザーの言葉で話す
Speaking the Users' Languages

Amy Isard, Jon Oberlander, Colin Matheson, University of Edinburgh Ion Androutsopoulos , Athens University of Economics and Business

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: description of museus objects, personalized information object, speaks user's languae

著者の提案するシステムは博物館の展示物の記述をユーザーの要求にマッチして自動生成する。大人や子供、専門家に対して、使用する単語レベルの選択から文章形態の複雑さにいたる、いくつかの面で異なる形態のテキストで提示される。記述内容は、ユーザーが既に見た内容によっても異なる。本システムは英語、ギリシャ語とイタリア語のテキストを生成する。このように、このシステムはパーソナライズ化したユーザーの言葉で展示物の説明を提示する。(Na)


犯罪写真の知的インデキシング
Intelligent Indexing of Crime Scene Photographs

Katerina Pastra, Horacio Saggion, Yorick Wilks , University of Sheffield

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: image indexing, image retrieval, text-based image indexing, relational fact, crime investigation technology

現在のテキストベース画像インデキシングアプローチでは、画像のキャプションに表現されている意味的な情報が欠如する。しかし、このキャプション情報は画像検索の精度と再現性に重要である。「犯罪シーン情報システムプロジェクト」で開発したインデキシングのプロトタイプはキーワードベースのアプローチを超え、キャプションから構文関係を抽出する手法の研究を行っている。著者等は、先進的自然言語処理技術を用いて「語用論的関連」と、その関連つけされる実体で構成される、より効果的で効率的なソリューションを提案している。彼らは、このアプローチを犯罪シーンの写真インデキシングシステムに応用している。(Na)


情報抽出でパーソナライズしたWeb出版
Personalizing Web Publishing via Information Extraction

Roberto Basili, Alessandro Moschitti, Maria Teresa Pazienza, Fabio Mossimo Zanzotto , University of Rome Tor Vergata

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: natural language processing, information extraction, knowledge management, Web publishing

グローバルなコンピュータとテレコミュニケーションネットワークの発展により、高速でパーソナライズ化した分散情報へのアクセスのニーズは益々増大している。このことは、より洗練した情報管理慣行の普及を促進するが、同時に複雑な情報技術ニーズも増大している。Webベースのマルチメディア情報アクセスアプリケーションでは高度のレベルのインターフェイスやツールを提供するが、ばらばらの端末やユーザーインターフェイスに頼っているのが現状である。例えば検索エンジンの例でいえば、いまだに旧態依然のキーワード手法が主流でWebコンテンツ自体にはさほど頼っていない。著者等は知的なWebサービス実現のためには言語的なコンテンツ注目することがより重要である、と確信している。テキストから抽出される概念情報によりハイパーテキストリンクが推論されるようなWeb設計のための論理的なアプローチを提供する。彼らは、これらのアイディアを推し進め、知識ベースアプローチ情報抽出を行う、Namicと呼ばれる多言語文書分類とハイパーリンク構築システムを開発した。本稿ではNamicのアーキテクチャとアプリケーションシナリオについて記述している。(Na)


Webサービスとは何か
Web Services: Been There, Done That?

Steffen Staab, University of Karlsruhe Wil van der Aalst, Eindhoven University of Technology V. Richard Benjamins, Intelligent Software Components, S.A. Amit Sheth, John A. Miller, University of Georgia Christoph Bussler, Oracle Corporation Alexander Maedche, Dieter Fensel, Leopold Franzens Universitat Innsbruck Dennis Gannon , Indiana University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: web service, web service to grid service, stencilgroup

Webサービスとは何か。Stencilグループは、個々の機能を意味的にカプセル化し、分散され、標準的なインターネットプロトコルによりアクセス可能な、ゆるく結合された、再利用可能なソフトウエアコンポーネント、と定義している。(Na)


カナダトロント大学の先進的ITSテストベット
ITS, Eh! Meet Canada's Flagship ITS Centre and Testbed

Baher Abdulhai , Intelligent Transportation Systems Centre and Testbed, University of Toronto

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 1, January/February 2003

Keywords: university of toronto, toront transportation authority,

トロント大学とトロント輸送公社は旅行時間の短縮、旅行品質の向上、とその結果としての燃料節約を達成するための共通テストベットを定義した。(Na)

IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.2


オントロジーネットワーク分析により、様々な経験を持つコミュニティを探し出す
Identifying Communities of Practice through Ontology Network Analysis

Harith Alani, Srinandan Dasmahapatra, Kieron O'Hara, Nigel Shadbolt , University of Southampton

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: ontologies, communities of practice, network analysis, knowledge management, corporate memory

本稿は、関連する仕事領域のオントロジーを解析することで様々な経験を持つ人のコミュニティ(特定の仕事、仕事のやり方や研究領域に関心を持つ人のグループ、彼らは仕事に関連してインフォーマルに情報を交換する、彼らは企業の中のベストプラクティスを広め、改革を引き起こすこともある)を探し出すツールであるOntocopi(Ontology Based Community of Practice Identifier)について記述している。Ontocopiはフォーマルな関連を持つオントロジーと特定の関連性をもつインスタンス毎のオントロジーを横断してパターンを検出する。著者等は学術分野におけるオントロジーを用いスレッシュの設定値、時間的な設定値、COP(Community of Plactice)に影響する関連性の重要度を変えることによる実験について記述している。(Na)


オントロジーモデルによる次世代のナレッジマネージメントシステム
Ontologies for Enterprise Knowledge Management

Alexander Maedche, Boris Motik, Ljiljana Stojanovic, Rudi Studer, Raphael Volz , Research Center for Information Technology, University of Karlsruhe

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: knowledge management, ontology mapping, ontology evolution, Semantic Web

オントロジーはセマンティックベース知識処理のキー技術であり、次世代のナレッジマネージメントシステムはオントロジー形式の概念的モデルに依存するであろうと広範囲に受け入れられている。しかし、現実世界ではエンタープライズ規模のオントロジーベースナレッジマネージメントシステムはまだ緒についたばかりである。著者等は、オントロジーの現実世界への応用に関する研究を行っているOntologgingプロジェクトで開発された統合エンタープライズナレッジマネージメントシステムアーキテクチャについて紹介している。彼らは複数オントロジーのサポートとオントロジーの進化を管理するというオントロジーマネージメントに関する2つの重要な課題に注力している。(Na)


インターネット推論サービスによりオンライン問題解決リソースを変更可能とする
Configuring Online Problem-Solving Resources with the Internet Reasoning Service

Monica Crubezy, Mark A. Musen, Stanford University Enrico Motta, The Open University Wenjin Lu , City University of London

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: problem-solving methods (PSMs), ontologies, reusable components, knowledge-based systems, adapters, Web services

多くのWebリソースはエンドユーザーに対してなんからの機能を提供するダイナミックなサービスである。しかしながら、既存のサービスを提供するリソースは一般的に修正が出来ない。例えば、オンラインのデータ解析サービスがあるが、基本となる推論システムを変更することが不可能であり、修正して異なる用途に対応させることや、異なるサービスを統合して新規の機能を提供することは出来ない。この問題の一つの解決方法は、異なる用途に変更可能な、洗練されたオンラインの問題解決リソースを提供する技術フレームワークを利用することである。この目的のために、Internet Reasoning Service(インターネット推論サービス)はWebベースのフロントエンドで、分散ライブラリに存在する再利用可能な問題解決リソースを組み合わせることで、インテグレータが知識ベースのアプリケーションを短期間に開発出来る機能を提供する。最終的なゴールは、広範囲なユーザーが、Webベースの知識アプリケーションを短期間に開発することの出来る、高信頼の問題解決技術と知的な支援機能を提供することである。(Na)


JessTabを用いてProtegeとJessを統合する
Using JessTab to Integrate Protege and Jess

Henrik Eriksson

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: ontology development, knowledge representation, knowledge modeling.

オントロジー定義と知識モデリングの開発環境には、外部プログラムとの統合が必須である。問題解決システムなどの外部システムとの統合は、オントロジーの開発と知識モデリングツールに益々重要となる。Protegeはポピュラーなオントロジー開発と知識獲得ツールである。Protegeはオントロジーと知識ベースを出力するが、他のプログラムとの結合は効率的でない。JessTabはProtege frameworkの拡張であり、軽量で高速なルールエンジンでスクリプト環境であるJess効率化システムのメリットを享受することを可能とする。JessTabはProtege知識ベースの一部分をJess知識表現上に宣言的にマッピングし、オントロジーと知識ベースの演算のための機能を追加する。(Na)


個人化学習による適応的なユーザーインターフェイス
An Adaptive User Interface Based On Personalized Learning

Jiming Liu, Chi Kuen Wong, Ka Keung Hui , Hong Kong Baptist University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: user interface, adaptive interface, human-computer interaction, pattern recognition

人間とコンピュータの相互作用において、ユーザーインターフェイスのイベントとその頻度を記録しエピソードとして系統つけることが可能である。エピソードの頻度とその意味する相関を計算することで、アプリケーションに特定の関連付けることが可能であり、ユーザーに対して、アプリケーション自体が、必要な時に必要な支援を適応的に提供することが可能となる。著者らは適応的ユーザーインターフェイス設計に関する、相互作用追跡、エピソードの確認、ユーザーパターンの認識、ユーザー意思の予測とユーザープロフィールの更新という5つの課題を定義した。特に、彼らは、どのようにエピソードを定義するか、又、どのようにそのエピソードを、認識されたプランにもとづいてユーザーの代理としてアプリケーションと相互作用するようなインターフェイスと関連つけるかについて議論している。異なるユーザーのニーズに適応するためには、ユーザーインターフェイスがユーザープロフィールを学習し、支援のメカニズムを個人化する必要がある。例えば、マイクロソフトワードを使用しているユーザーの行動パターンを検出し、解析することで、ユーザーインターフェイス自身がワードのいくつかの作業に対して自動的に支援することが出来るようになる。著者等の開発したワードのインターフェイスはテキストレベル(語法関連)とパラグラフレベル(自動フォーマット)の2段階のエピソードベースの支援を提供する。彼らは、2件の実験によりこのインターフェイスの性能を評価した。ユーザーインターフェイスの提供する支援内容と操作性はユーザーに非常に好意的に受け入れられた。また、ある程度の植字作業の生産性向上が確認された。(Na)


引用情報に基づいた学術論文の検索技術
Citation-Based Retrieval for Scholarly Publications

Y. He, University of Cambridge S.C. Hui, Nanyang Technological University A.C.M. Fong , Massey University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 2, March/April 2003

Keywords: citation indexing, information retrieval, KSOM neural network, scholarly publications

今日では、多くの学術論文がインターネットやデジタル図書館により入手可能である。しかしながら既存の検索エンジンは、多くの場合に、これらの文献の検索に非効率であることが知られている。著者等は、ケーススタディとしてインターネット上に掲載されている学術論文を用い、引用インデックスエージェントと知的検索エージェントにより構成される論文検索システムを開発した。引用インデックスエージェントは関連する学術論文をインターネット上で検索し、引用データベースを生成する。次に、知的検索エージェントが目的の学術論文の検索を支援する。検索技術はKohonenの自己組織マップ手法に基づいている。ここで提案されている検索技術は、引用データベースのマイニングのトレーニングプロセスで汎用クラスター情報を生成し、検索プロセスでユーザーの入力した質問により論文の検索とランキングを行う。本手法は検索速度の高速化と文書関連度の見地からの高精度を提供する。(Na)

IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.3


AIが最近もたらしたもの: 遺伝的プログラミングによる人間に比較しうる成果
What's AI Done for Me Lately? Genetic Programming's Human-Competitive Results

John R. Koza, Stanford University Martin A. Keane, Econometrics Inc. Matthew J. Streeter, Genetic Programming Inc.

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: genetic programming, automatic program synthesis, human-competitive results, automatic circuit synthesis, patents , automatic programming

AIと機械学習分野の存在目的は、人間に比較しうる成果を出すことである。 遺伝的プログラミングの自動問題解決手法は少なくとも36件の人間と比較出来るプログラム自動生成という成果を出した(21件については過去に特許化されている発明に関するものである)。特許とは技術と科学分野における今日の研究開発努力を代表するものであり、本稿は遺伝的プログラミングにより2000年1月1日以降に特許化された発明を自動的にそれらの機能を追試した6例について注目し報告している。本稿はさらに著者等がパテントを申請した2件のコントローラーを自動的に合成した事例と自動的に合成したアンテナの例、分類プログラムの例と数的アルゴリズムの例を紹介している。コンピュータの費用が低廉化するにつれ、研究者は遺伝的プログラミングで、有用な新規設計や特許化可能な新規発明、既存の特許周辺の改良に日常的に用い始めた。(Na)


モデルベース診断、または原則からの推論
Model-Based Diagnosis or Reasoning from First Principles

Bernhard Peischl, Franz Wotawa, Technische Universitat Graz

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: model-based diagnosis, consistency-based diagnosis, qualitative reasoning, applications of diagnosis

モデルベース診断とはシステムの構造と行動的な特性を宣言的に記述する原則に基づいて推論することを言う。近年、モデルベースの診断手法はソフトウエア設計、ハードウエアの故障箇所探索などの分野で成功を収めている。モデルベース診断システムの基本は非常によく知られているが、特定の分野に特化した適切なモデルを開発することは大きな挑戦である。しかしながら経験によると、モデルベースの診断手法は中規模の実世界問題に対して実用的に応用が可能であることを示している。(Na)


教師つき学習による視覚物体認識
Visual Object Recognition with Supervised Learning

Bernd Heisele, MIT Center for Biological and Computational Learning

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: object detection, object categorization, object recognition, visual learning, pattern classification, support vector machines

学習の課題は生物学的と人口知能両方の知識研究の中心的課題として論証可能である。本稿は教師つき学習手法(supervised learning)に基づく視覚物体認識について紹介している。著者等は簡単に理論的背景を紹介した後、コンピュータビジョンの応用と将来の研究の課題と芳香性について議論している。(Na)


知的エージェントを用いたプログラミング
Programming with an Intelligent Agent

Yunwen Ye, University of Colorado, Boulder, and SRA Key Technology Lab

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: software agent, class library, learning on demand, information delivery, software reuse

Javaプログラマーにとって、ますます増加するクラスライブラリーは非常に大きな学習負荷となっている。CodeBrokerと呼ぶインテリジェントなソフトウエアエージェントにより、プログラマーの学習負荷を軽減し、未知のクラスライブラリーを用いてプログラムすることを可能とする。CodeBroakerはプログラミング作業に必要で、プログラマーに未知のライブラリーコンポーネントを自律的に提供する。(Na)


年間3000億ドルのソフトウエア開発経費の課題に対し、いつ機械学習手法が答えを提供出来るか
When Will It Be Done? Machine Learner Answers to the 300-Billion-Dollar Question

Gary D. Boetticher, University of Houston-Clear Lake

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: machine learners, software engineering, project estimation, neural networks, backpropagation, software metrics, Bayesian analysis, effort estimation, programming effort

企業はソフトウエアの生産に年間3000億ドルを投資する。ソフトウエア開発プロセスの重要な課題の一つは、いつ完了するか、である。予測手法には、人間主体(専門家と類似)、アルゴリズム的(ファンクションポイント解析とCocomo[Cost Constructive Model]、と機械学習ベースが含まれる。人間主体手法が最も一般的である。しかしながら、機械学習は25%以内の精度、ソフトウエアライフサイクルの初期83%、などという素晴らしい成果を出している。本稿ではソフトウエア関連の3件の機械学習手法の成功に関する詳細を紹介している。(Na)


Open IS SemanticsからSemantic Webへの今後の道のり
From Open IS Semantics to the Semantic Web: The Road Ahead

David G. Schwartz, Bar-Ilan University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: Semantic Web; open information systems, ontology, knowledge sharing

最も広範で、将来有望な研究推進活動であるSemantic Web Initiativeでは、理想的なSemantec WebにはAI研究の粋とインターネット研究の粋を組み合わせるべきである、と積極的に追求されている。しかし、その通りだろうか。Semantic Web Initiativeの背景には豊富なAI研究の歴史がひかえている。本稿は、Semantic Webの関連する面につき議論し、分散AIとOpen Information Systems SemanticsとSemantic Webの各々について分析している。著者等は、Semantic Web Initiative、Open Information Systems Semanticsと分散AI間の関係に関するいくつかの研究課題について紹介している。彼等は、いかにSemantic Webが他の2件の研究成果を活用して進歩させたかについて強調している。(Na)


コンテキストに注力する人間中心コンピューティング
Focusing on Context in Human-Centered Computing

Patrick Brezillon, National Center for Scientific Research and University of Paris 6

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: artificial intelligence, context-based intelligent assistant systems, contextual graphs, decision making, context modeling in knowledge and reasoning representations, context-based knowledge management, context-based communication management

どこにいてもコンピュータを使えるようになるにつれ、人間中心のコンピュータパラダイムにコンテキストの概念を取り入れることが重要になる。人間とコンピュータは単独では機能しない。我々は人間とコンピュータ、取り組むべき作業とそのコンテキストを組み合わせて検討する必要がある。そこでは情報自身が人間とアプリケーション、そして周りを取り巻く環境を性格つける。著者は、人間中心の知的システムにおける、明示的で、ダイナミックなコンテキストの重要性と、彼と彼の同僚がコンテキストベースのコンテキスチュアルグラフ、と呼ばれる形式論を、いかに実装したか、について議論している。(Na)


Phobos: エージェントベースのユーザー認証システム
Phobos: An Agent-Based User Authentication System

Robert Ghanea-Hercock, BTexact Technologies

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 3, May/June 2003

Keywords: security, authentication, multi-agent systems

今日では暗号により秘密データを生成することは簡単である、しかしながら、必要な公開鍵と秘密鍵を大規模な組織で管理することは困難である。ソフトウエアエージェントにより適応的に、又敏感にクライアントの証明を管理し、ユーザーの保証を維持することが可能である。分散ソフトウエアエージェントを用いることで、保護したいソフトウエアとハードウエアの成長に適合できる。もし、これらのエージェントが協調的にセキュリティ違反に対応すれば、高速でスケーラブルなセキュリティ防衛機構を構築することが出来る。Phobosというプロトタイプのエージェントアーキテクチャにより認証の課題を解決する。Phobosは自動ユーザー認証と信用管理を目的とする数種類のセキュリティサービスを提供する。特に、そのエージェントはパスワード、鍵と証明書管理を扱うことが出来る。それゆえPhobosは複数企業間の認証サービスを提供する。(Na)

IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.4-5

IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.4


知的制御システム研究所における協調的自律運転
Cooperative Autonomous Driving at the Intelligent Control Systems Laboratory

Julian Kolodko, Griffith University Ljubo Vlacic, Griffith University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 8-11 , July/August 2003

Keywords: autonomous vehicles, collaborative decision making, cooperation

Griffith大学の知的制御システム研究所(Intelligent Control Systems Laboratory: ICSL)とINRIAのIMARA研究所は共同で、一般車道における自律乗用車によるデモンストレーションを行った。このデモでは、信号なしの交差点の通過と横切りを行った。(信号なし交差点とは、交通整理のための、交通信号、一時停止標識、先方優先通行標識がない交差点をさす。)このデモはICSLの通信及び協調的意思決定サブシステムをIMARAの実験的車両プラットフォームと組み合わせ、実世界アプリケーションにおける実時間の協調的動作を可能にする自律車両を作り出すものである。

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Copyright (c) 2003 Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. All rights reserved.


ExtrAns:技術文書からの回答の抽出
ExtrAns: Extracting Answers from Technical Texts

Diego Moll?, Macquarie University Rolf Schwitter, Macquarie University Fabio Rinaldi, University of Zurich James Dowdall, University of Zurich Michael Hess, University of Zurich

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 12-17 , July/August 2003

Keywords: question answering, answer extraction, flat logical forms, terminology, natural language processing for technical domains

多くの企業や組織にとって、技術文書は価値の高い知識ソースである。なぜならばこれらの文書はノウハウと特定領域の専門家の経験とを組み合わせたものだからである。特定の問題状況においてこれらの文書の最適な利用を保証するためには、正確で、信頼性の高い情報を即座に見つけることが出来ねばならない。回答抽出は、技術文書におけるユーザの質問に対する正確な回答を見つけるための助けとなる新しい技術である。本稿では、技術分野用に設計されたExtrAnsと呼ばれる実世界回答抽出システムを紹介する。ExtrAnsは頑健な自然言語処理技術と、情報の主題コンテンツのためのセマンティック表現を用いる。ターゲット領域の用語法を知り、用語間の関係を理解することは、回答抽出に必要不可欠な要素である。訂正ルール(rewrite rules)を体系的に適用することで、ExtrAnsは技術用語を理解する。

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人工知能を軍事面での意思決定に利用する:実験
Incorporating AI into Military Decision Making: An Experiment

Robert Rasch, US Army Alexander Kott, BBN Technologies Kenneth D. Forbus, Northwestern University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 18-26 , July/August 2003

Keywords: military decision making, planning and scheduling, experimental AI, decision aids, knowledge-based systems, qualitative reasoning, course-of-action analysis, sketch-based interfaces

米軍戦闘指令戦闘研究所(the US Army Battle Command Battle Lab)は、人工知能に基づいた意思決定支援の実験的探索を行った。これは、米軍旅団軍事意思決定プロセス(Military Decision Making Process: MDMP)のいくつかの重要なステップの実行を助けることを目的としている。これには高レベルの行動方針の把握から、詳細な解析及びタスクプランの生成まで様々なものが含まれる。統合行動方針批評及び詳細システム(the Integrated Course of Action Critiquing and Elaboration System: ICCES)は主に人工知能手法に基づいたいくつかの利用可能な技術を統合する。これには、スケッチと自然言語により入力された、機械が理解可能な行動方針表現から、相互に入れ込んだ当事者のプラン及びスケジュール立案まで、様々な技術が含まれる。この実験では、意思決定支援の有無による、軍事上の意思決定のプロセスと成果の比較を行った。この結果は、このようなツールが潜在的に持つ、兵法というクリエイティブな視点に対するネガティブな影響に関する我々の懸念を払拭してくれるものであった。またこれは同時に軍事意思決定における劇的な時間短縮が潜在的に可能であることを示し、この技術の成熟度と、近い将来の展開に向けた持続可能性をも示している。

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人間中心のプロセス:個人の意思決定及び分散型意思決定の支援
Human-Centered Processes: Individual and Distributed Decision Support

Gilles Coppin, National Graduate School of Telecommunications, Bretagne Alexandre Skrzyniarz, National Graduate School of Telecommunications, Bretagne

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 27-33 , July/August 2003

Keywords: distributed decision support, human-centered systems, human-machine relations

これまでの研究では、人間と機械の関係の経時的変化における革新的な側面をほとんど無視してきた。これを検討し、より良い設計の意思決定支援システムを実現するためのフレームワークを提案し、これを個人意思決定及び分散型の意思決定において試験した。

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文抽出による要約のための新しい特徴セット
New Feature Sets for Summarization by Sentence Extraction

Hans van Halteren, University of Nijmegen

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 34-42 , July/August 2003

Keywords: summarization, sentence extraction, machine learning, style recognition

もともとは著作特徴のために開発された機械学習特徴セットは、文抽出(sentence extraction)による要約のためにも用いることができる。本稿の著者が行った以前の実験では、これらの特徴セットは、抽出文及び非抽出文の識別において、ベースラインとなる確率的識別機よりも有意に優れた性能を示した。しかし、この特徴セットは上記の性能を達成するために、他の特徴との組み合わせを注意深く行わねばならなかった。DUC2002では、400語の単一文書を用いて訓練された実際の組み合わせシステムは、200語、及び400語の複数文書抽出タスクにおいて、最良の性能を持つシステムの一つであった。さらなる実験の結果、このシステムがターゲットタスクをより良く反映した訓練文書を用いることにより、顕著に性能向上可能であることが示された。

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部分的に構造化された文書の集合に対する適応的検索システム
An Adaptable Search System for Collections of Partially Structured Documents

Udo Kruschwitz, University of Essex

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 44-52 , July/August 2003

Keywords: search engines, dialogue systems, knowledge extraction

ウェブ検索技術の改良は現在活発に検討されているトピックである。多くの場合、検索エンジンはアクセス対象の文書について理解する必要はない。しかし検索対象の文書が、ある分野に特有のものだったり、サイズが限られていたとしたらどうだろうか?どのようなデータがあるのかを知っている簡単なダイアログシステムは有用ではないだろうか?またこのようなシステムは検索プロセスの助けとなるのではないだろうか?さらにこのようなシステムは手間暇かけずにまったく異なる文書集合に対して適用可能なくらいに可用性に優れたものであるべきではないだろうか?本稿で著者は上記のようなシステムを紹介する。これは生成的フレームワークに基づくものであり、簡単なドメイン非依存のダイアログマネージャと、自動生成されたドメインのモデルからなる。

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二ヶ国語ウェブデータを用いて翻訳のマイニングとランク付けを行う
Using Bilingual Web Data to Mine and Rank Translations

Hang Li, Microsoft Research Asia Yunbo Cao, Microsoft Research Asia Cong Li, Microsoft Research Asia

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 54-59 , July/August 2003

Keywords: natural language processing, machine translation, foreign language reading assistance, Web data, statistical learning, EM algorithm, bootstrapping

我々が外国語を読み書きすることに関してこれまで言われてきたバベルの塔問題(多言語に起因する問題:訳者注)は、インターネット時代になって更に大きな問題となっている。ウェブの多言語データと統計的学習法を用いて、ユーザの外国語の読み下しを助ける方法を提案する。特に知的な英語読み下しアシスタントシステムを紹介する。この英語読み下しウィザード(English Reading Wizard)は、知的マイニング及びランキング機能により、単語と文の翻訳を与える。

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事例ベースシステムにおける類似性評価のための強化学習の利用
Using Reinforcement Learning for Similarity Assessment in Case-Based Systems

Paul Juell, North Dakota State University Patrick Paulson, North Dakota State University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 60-67 , July/August 2003

Keywords: neural networks, reasoning, learning, case-based reasoning, reinforcement learning

強化学習により訓練された事例ベース理由づけシステム(the reinforcement-trained case-based reasoning system: RETCBR)は、強化学習を用いてシステムの類似性尺度を調整する。RETCBRはユーザもしくは環境からのフィードバックへの応答により類似性尺度を学習し、これによりユーザニーズに適応する。このシステムは、事例ベースの理由づけ(case-based reasoning: CBR)が適用可能な種類の問題を拡張することで、類似性尺度を開発する十分な知見がないアプリケーションドメインでも稼働する。天気予報アプリケーションでは、実際の天候観測所からの報告を利用し、このシステムが、明示的なドメイン知識がなくても運用可能なものであることを例証する。この実験の結果は、CBRシステムの類似性尺度を強化学習手法で改良することができることを示している。

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静かに迫る危機(ゆでガエル問題)
The Boiled Frog Problem

Robert R. Hoffman, Institute for Human and Machine Cognition Lewis F. Hanes, Electric Power Research Institute

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 68-71 , July/August 2003

Keywords: knowledge management, human-centered computing, expertise, knowledge capture, domain knowledge

全ての複雑な社会技術的な仕事場では、知識とスキルは極めて重要なものであると認識されるにいたった。これは熟練の能力が前記の分野では必須であるためである。さらに最も知識のある人々が引退間近であるこということ、及び彼らの専門性が失われることによるマイナス効果が認識されてきており、前記の重要性は更に増している。多くの組織は、専門家の英知が企業の資産であるとようやく気付いたが、既に遅すぎた。

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ニューロン、ビスコース流体、淡水ポリプヒドラ、そして自己組織情報システム
Neurons, Viscose Fluids, Freshwater Polyp Hydra-and Self-Organizing Information Systems

Steffen Staab Francis Heylighen Carlos Gershenson Gary William Flake David M. Pennock Daniel C. Fain David De Roure Karl Aberer Wei-Min Shen Olivier Dousse Patrick Thiran

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 72-86 , July/August 2003

Keywords: ad hoc networks, self-organization, self-organizing systems, self-organized Web, semantic grid

自己組織化のアイディアはコンピュータサイエンスでより重要なものとなってきている。また知的システムに関係する様々な分野での存在感を高めている。自己組織化を科学における記述的アプローチから、知的システムにおける工学的アプローチに変換することが、早急に求められている。

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IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. , July/August 2003

Keywords:

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人工知能は北アメリカで成熟し花開く
AI Matures and Flourishes in North America

David Mike Hamilton Tom. M. Mitchell Carol M. Hamilton

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 4, pp. 87-88, c3 , July/August 2003

Keywords: artificial intelligence, AAAI, IJCAI, SIGART, SIGKDD, FLAIRS, AUAI, ISAI, TCPAMI, CSCSI, SCEIO, IASTED

多くの特殊な組織、会議、及び刊行物で、北アメリカにおける人工知能が非常に優秀であることが示されている。

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IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.5


プロジェクト54:警察車両における電子デバイス統合の標準化
Project54: Standardizing Electronic Device Integration in Police Cruisers

Andrew L. Kun, University of New Hampshire W. Thomas Miller III, University of New Hampshire William H. Lenharth, University of New Hampshire

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 10-13 , September/October 2003

Keywords: in-car device integration, speech interface, integration standard

プロジェクト54(Project54)システムは、車内電子デバイスを統合するものである。このシステムはハードウェア、ソフトウェア、そしてユーザインターフェースの統合のための各種標準を用いて設計されている。このシステムは音声に基づいたユーザインターフェースを持ち、これにより、車内デバイスをハンズフリー(手による操作なしで)及びアイフリー(目による確認なしで)の操作ができる。このシステムを、ニューハンプシャー州警察の車両を用い、毎日の通常業務で試験した結果、良好な成績を収めた。現在本システムは同警察業務全般で利用されている。

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情報統合における適応的名前マッチング
Adaptive Name Matching in Information Integration

Mikhail Bilenko, University of Texas at Austin Raymond Mooney, University of Texas at Austin William Cohen, Carnegie Mellon University Pradeep Ravikumar, Carnegie Mellon University Stephen Fienberg, Carnegie Mellon University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 16-23 , September/October 2003

Keywords: database integration, text mining, machine learning, similarity measures

同じエンティティを参照する内容がほとんど重複するようなデータベースレコードを同定することは、情報統合において最も重要なものである。この問題を解くための古典的な手法をサーベイし、名前マッチングのためのテキスト類似性尺度の比較、結合、そして学習についての最新の実験結果を示す。

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OntoMiner:ドメイン特有のウェブサイトからの、オントロジーのブートストラッピング及び拡張
OntoMiner: Bootstrapping and Populating Ontologies from Domain-Specific Web Sites

Hasan Davulcu, Arizona State University Srinivas Vadrevu, Arizona State University Saravanakumar Nagarajan, Arizona State University I.V. Ramakrishnan, State University of New York at Stony Brook

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 24-33 , September/October 2003

Keywords: Semantic Web, Web mining, ontology, information integration

セマンティックウェブは、情報統合からウェブサービスまでの様々な自動化されたタスクを駆動するための機械が理解可能なコンテンツの共有、というビジョンを支持するものである。セマンティックウェブのカギとなる重要な技術要素は、ドメイン知識を符号化するオントロジーにより、コンテンツを用いた自動化された理由づけを助けることである。このようなオントロジーは、従来のHTML文書をセマンティックウェブ文書に変換するために必要不可欠である。リッチ且つ最新のオントロジーを生成することは、人間の手によるものであり、また多くの労力を必要とする。本稿では、ユーザから提供された関連ウェブサイトの集合を組織化し、マイニングすることによる、特定ドメインオントロジーのブートストラッピングと拡張のための自動化手法を紹介する。ニュース及びホテルドメインでの実験結果により、我々のアルゴリズムが高い精度とリコールで特定ドメインのオントロジーのブートストラッピング及び拡張ができることが示される。

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再構成可能なウェブラッパーエージェント(Web wrapper agent)
Reconfigurable Web Wrapper Agents

Chia-Hui Chang, National Central University, Taiwan Harianto Siek, Institute of Information Science, Taiwan Jiann-Jyh Lu, Institute of Information Science, Taiwan Chun-Nan Hsu, Institute of Information Science, Taiwan Jen-Jie Chiou, Deepspot Intelligent Systems, Taiwan

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 34-40 , September/October 2003

Keywords: intelligent agents, Web wrappers, information integration, WNDL

DeepSpotエージェントツールボックスは、再構成可能なウェブラッパーエージェント(Web wrapper agent)を用いて、オンラインウェブデータソースを活用する。これらのエージェントは高速に生成され、XMLベースのウェブナビゲーション記述言語(Web Navigation Description Language:WNDL)とIEPAD(information extraction based on pattern discovery: パターン発見に基づいた情報抽出)と呼ばれる抽出ルール生成器に基づいて実行される。WNDLスクリプトにより、データの同定、抽出、そして組み合わせの方法を記述する。様々なWNDLスクリプトを実行することで、すべての種類のウェブ閲覧セッションを自動化することができる。また同様に、WNDLスクリプトを利用して、IEPADと呼ばれるパターン発見手法に基づいたデータ抽出器を記述する。IEPADでは、ソフトウェアエージェントを利用することで、ウェブラッパー訓練のためのウェブページへのラベル付けの必要なく構造型書式付きウェブページのコンテンツを抽出するための抽出ルールを見つける。これは、サンプルによるプログラミング(programming-by-example)オーサリングツールであり、これを用いることで、ターゲットとなるウェブサイトを閲覧することで、完全なウェブラッパーエージェントを生成することができる。様々なアプリケーションにより、このアプローチの実現可能性が示される。

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ディープなウェブのためのアノテーション
Annotation for the Deep Web

Siegfried Handschuh, University of Karlsruhe Raphael Volz, University of Karlsruhe Steffen Staab, University of Karlsruhe and Ontoprise GmbH

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 42-48 , September/October 2003

Keywords: deep annotation, Semantic Web, metadata construction, mapping

セマンティックウェブの中心的な課題は、多数のユーザにより生成されたセマンティックコンテンツを組み合わせること、つまりマスコラボレーション(mass collaboration)により、メタデータを生成することである。この目的を達成するために、既存情報から手動もしくはセマンティックな方法でメタデータを生成するためのいくつものアプローチが開発されてきた。しかし、元データが静的なものであると仮定してメタデータを生成する従来の手法と同じように、これらの手法も静的なHTMLページや図書館の本などの静的な情報を入力として扱うものである。だが今日、多くのウェブページは静的文書ではなく、動的なものである。検索エンジンのクローラーで調べた結果、ウェブ上の動的ページと静的ページの割合は100対1であると推測される。(目録を含むデータベースから生成された)動的ウェブページに対して、手動ですべてのページに対してアノテーションを与えることはあまり有用であるとは思えない。むしろ、サイト特有のセマンティックウェブのために、データベースを再利用するためのアノテーションを与える方がよい。この問題の解消を助けてくれる、Deep annotation(深いアノテーション)は、本質的情報、情報構造、及び情報コンテキストを用いて、情報構造間の対応を導出する。

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データ統合システムにおける拘束条件を用いたソースコンテンツの記述
Using Constraints to Describe Source Contents in Data Integration Systems

Chen Li, University of California, Irvine

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 49-53 , September/October 2003

Keywords: data integration, source constraints, local constraints, general global constraints, source-derived global constraints

データ統合システムでは、情報ソースが“家という情報はすべて一意な住所を持っている”などの、様々な拘束条件を持つことが多い。これらの拘束条件は、クエリに対する応答を計算する場合に有用である。予め定義された大域述語(global predicates)でソースコンテンツとユーザクエリが定式化されているような開世界仮説(open-world assumption)下における、局所窓をビューとして定義するアプローチを考慮して、クエリ処理と最適化に上記の拘束条件を用いる方法を説明する。このアプローチでは、ソースコンテンツと拘束条件は、大域述語の設計以前に決まることが多い。拘束条件はソース上(局所拘束条件)もしくは、大域述語(大域拘束条件)で記述される。研究チームがこれらの拘束条件をどのように識別したかを解説する。また彼らのモティベーション、彼らのアプローチの限界、そして利点について解析し、これらを向上させるための方法について考察する。これらの知見により、拘束条件をより効率的に利用する方法について理解を深める。

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情報統合のためのプロファイルに基づいたオブジェクトマッチング
Profile-Based Object Matching for Information Integration

AnHai Doan, University of Illinois, Urbana-Champaign Ying Lu, University of Illinois, Urbana-Champaign Yoonkyong Lee, University of Illinois, Urbana-Champaign Jiawei Han, University of Illinois, Urbana-Champaign

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 54-59 , September/October 2003

Keywords: object matching, tuple deduplication, record linkage, data cleaning, data integration

オブジェクトマッチングは多くの情報統合シナリオで起こりうる基本的な問題である。ほとんど全ての既存手法が、マッチングされるオブジェクトが共通する特徴セットを持ち、この特徴セットの類似性を利用してマッチングが可能である、という仮定に基づいている。本研究は、オブジェクトが異なる特徴セットを持つ場合を取り扱う。これは例えば異なるスキーマのリレーショナルテーブルから得たチュープル(tuple)をマッチングする場合などがある。例えば(年齢、名前)と(名前、収入)のマッチングなどである。このアイディアを適用するプロファイルに基づいたオブジェクトマッチング(Profile-Based Object Matching: PROM)では、マッチング精度向上のために、上記の異なる特徴セットを利用する。PROMではまず、任意の2つのチュープルを、それらに共通する特徴に基づいてマッチングする。上の例ではこれは名前である。次にひと組のプロファイラーを適用する。各々のプロファイラーは、典型的な人の持つ特徴についての知識を持っている。これらのプロファイラーは、チュープルの組みが、人をもっともらしく記述しているかどうかを試験する。例えば、あるプロファイラーは、6歳の人が10万ドルの収入を得ていたら、この年齢と収入情報の対は実際の人を表していないと判断し、これらのチュープルを対応付けないだろう。プロファイラーはドメイン専門家が手動で特殊化することもできるし、訓練データを用いた訓練、他のマッチングタスクからの変換、外部データからの生成でもよい。そのためPROMは、マッチング精度向上のために重複しない特徴を利用するというだけでなく、既存のオブジェクトマッチングタスクの知識の再利用を助けるという意味においても優れている。

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分散オントロジーを用いた分散データへのクエリ:シンプルだが拡張性に優れたアプローチ
Querying Distributed Data through Distributed Ontologies: A Simple but Scalable Approach

Fran?ois Goasdou?, Universit? Paris-Sud Marie-Christine Rousset, Universit? Paris-Sud

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 60-65 , September/October 2003

Keywords: general systems theory, information theory, knowledge representation, languages, information integration, Semantic Web

本稿ではpeer-to-peer(ピアツーピア通信:各ノードが同等の機能を持つネットワーク)によるデータ共有システムのための、シンプルだが拡張性に優れたフレームワークを紹介する。このフレームワークでは、セマンティックに関連付けられたpeer(ノード)のネットワークを通じて、クエリに対する回答を与える課題は、常に決定可能である。本稿で紹介するアプローチは、peerスキームをアトミッククラスの階層構造で定義するための、シンプルなクラスに基づいた言語が特徴である。与えられたpeerに対するクエリへの応答を計算するための簡単且つ漸増的な方法をあたえる。この方法は、クエリを出したpeerに近いpeerを含む解から、同peerから遠いpeerの順に並べる。

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世界の人工知能研究における発展中の研究チーム
A Rising Team in the World AI Community

Y. X. Zhong, Beijing University of Posts and Telecommunications

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 66-67 , September/October 2003

Keywords: artificial intelligence, artificial life, intelligent information network, international conferences

中国人工知能協会(the Chinese Association for Artificial Intelligence: CAAI)は、人知の深淵を探索し、それを機械に与えることを目的に結成された。CAAIの主な活動は、2年に一度の国内会議である。これは数学理論から実際の実装に至る様々なトピック、純粋な自然科学から哲学まで、コアテクノロジーから様々な応用までをカバーする。

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オントロジーにより可能となった普及型コンピューティング(pervasive computing)アプリケーション
Ontology-Enabled Pervasive Computing Applications

Ryusuke Masuoka, Fujitsu Laboratories of America Yannis Labrou, Fujitsu Laboratories of America Bijan Parsia, MIND Lab, University of Maryland Evren Sirin, MIND Lab, University of Maryland

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 5, pp. 68-72 , September/October 2003

Keywords: task computing, Semantic Web, OWL-S, pervasive computing, Web services, UpnP

IT(情報技術)の急速な発展により、驚くほど多量の情報とすぐに利用できるサービスが生成・開発された。しかしそれでも、現在の豊富なデバイスとアプリケーションを持つ環境下で単純なことをしようとしてさえ、フラストレーションを感じることがある。タスク計算(Task Computing)はユーザが行いたいと考えているタスクと、実行可能な機能を構成するサービスとのギャップを埋めるものである。

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IEEE Intelligent Systems (IEEE) Vol.18, No.6


2008年オリンピックのための知的輸送システムに向けて
Toward Intelligent Transportation Systems for the 2008 Olympics

Fei-Yue Wang, Chinese Academy of Sciences and the University of Arizona Shuming Tang, Chinese Academy of Sciences and the University of Arizona Yagang Sui, Beijing Traffic Administrative Bureau Xiaojing Wang, National Center of ITS Engineering and Technology, Beijing

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 8-11 , November/December 2003

Keywords: none

2008年のオリンピックに向け準備を進める中国では、交通渋滞と大気汚染を減らすために知的輸送システムが重要な役割を果たすと期待されている。

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Eコマースにおける中間エージェントの役割
The Role of Middle-Agents in Electronic Commerce

Itai Yarom, Hebrew University Jeffrey S. Rosenschein, Hebrew University Claudia V. Goldman, University of Massachusetts

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 15-21 , November/December 2003

Keywords: middlemen-agents, information marketplaces, intelligent software agents, dynamic pricing and trading

本稿では、仲介者が介在することが電子マーケットにどのように影響を与えるかについて検討する。仲介者が用いる様々な戦略が果たす役割を明らかにし、仲介者がより洗練された値付け戦略を利用できる場合に何が起きるかを考える。また情報電子市場のシミュレーションを開発する。このシミュレーションにおける全てのロール(役割)は、自動化されたエージェントによるものである。これらのエージェントは情報生産者(information producer)、情報サプライヤー(information supplier)、もしくは情報仲介者(これをInfoCentersと呼ぶ)として振る舞うように設計されている。シミュレーションにより、InfoCenterが、どのように市場効率と価格挙動に寄与するかをテストする。著者はまた、中間エージェントとマーケット双方の挙動を比較することで、これらのエージェントが適用できる様々な戦略についても検討する。検討の結果、InfoCentersが、情報市場の効率を有意に向上させること、また、洗練されたInfoCentersが最も良い性能を示すことが判った。

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Penn-Lehman自動化商取引プロジェクト
The Penn-Lehman Automated Trading Project

Michael Kearns, University of Pennsylvania Luis Ortiz, University of Pennsylvania

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 22-31 , November/December 2003

Keywords: stock market simulation, automated trading, electronic crossing network

Penn-Lehman自動化商取引プロジェクト(Penn-Lehman Automated Trading Project)では、金融市場における自動商取引のアルゴリズムと戦略について広範な検討を行う。このプロジェクトでは、Penn商取引シミュレータ(Penn Exchange Simulator)は、株式市場のシミュレーションを行い、これにより仮想クライアントによる注文と実世界の電子商取引で利用された限られた数の注文データを組み合わせる。このプロジェクトの一部として、30以上の参加者から提出された14の自動化された商取引クライアントによるコンテストを行った。

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複雑な契約のための交渉手順
Protocols for Negotiating Complex Contracts

Mark Klein, Massachusetts Institute of Technology Peyman Faratin, Massachusetts Institute of Technology Hiroki Sayama, University of Electro-Communications Yaneer Bar-Yam, New England Complex Systems Institute

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 32-38 , November/December 2003

Keywords: contracts, negotiation protocol, multiple interdependent issues, prisoner's dilemma, simulated annealing

これまでの交渉手順(negotiation protocols)に関する研究の多くは、1つもしくは少数の独立した事案により構成される契約の定義と、比較的少数の実現可能性のある契約案についてフォーカスしたものであった。対称的に多くの実際の契約は相当に複雑であり、複数の相互依存性のある事案により構成され、契約の選択肢が多すぎるがゆえに逆に制御しづらいものである。本稿では、このような複雑な契約の交渉に適したシミュレーテッドアニーリング法(焼きなまし法)に基づいたアプローチを紹介する。このアプローチは、二値事案依存性(binary issue dependencies)を持つ契約の交渉に対して、準最適な(near-optimal)結果を与える。

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計算論的な機構の設計:戦闘準備命令(A Call to Arms)
Computational-Mechanism Design: A Call to Arms

Rajdeep K. Dash, University of Southampton Nicholas R. Jennings, University of Southampton David C. Parkes, Harvard University

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 40-47 , November/December 2003

Keywords: distributed-computational-mechanism design, computational-mechanism design, algorithmic-mechanism design, multiagent systems, game theory

ゲーム理論の研究では、複数の自律アクタにより構成されるシステムにおける意思決定を解析するための、強力なツールがいくつも開発されてきた。人工知能を実際に利用しようとする場合、複数のエージェントからなるソフトウェアシステムを構築するために、これらのツールを利用したいと考えるだろう。しかしそのためには、これらのツールは各用途に沿ってチューニングされる必要がある。本稿では、経済学の原理をコンピュータシステム設計に取り入れるための計算機構設計の概略を与える。更に複雑なシステムの多くが本来分散型であるため、比較的新しい分散コンピューティング機構設計の分野から研究がスタートした。元になったアイディアを実用的なものとするための主要な課題の概略を与える。

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トレーディングエージェントの競争:性能、進歩及び市場での効果
Trading Agents Competing: Performance, Progress, and Market Effectiveness

Michael P. Wellman, University of Michigan Artificial Intelligence Laboratory Shih-Fen Cheng, University of Michigan Artificial Intelligence Laboratory Daniel M. Reeves, University of Michigan Artificial Intelligence Laboratory Kevin M. Lochner, University of Michigan Artificial Intelligence Laboratory

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 48-53 , November/December 2003

Keywords: trading agents, trading agent competition, market games

2000年以来毎年開催されている、年次トレーディングエージェントコンペティション(Trading Agent Competition)は、困難な市場シナリオにおける、エージェントが用いるトレーディング手法の評価を目的とした、設計者のためのフォーラムである。3年間のトーナメントデータを利用し、本稿では、参加者のトレーディング能力と、2002年のトーナメント及びそれまでの発展を評価した。各個の能力を絶対的な指標で評価することは難しいので、相対的な性能差及び市場全体での性能尺度で解析を行う。TAC旅行業の配分効率(allocative efficiency)を定量化し、トーナメント内、及びトーナメント間の性能向上を評価する。異なる配分効率ベンチマークを用いたこれらの結果を比較することで、効率測定の基準化を行い、更なる性能向上の機会を見つける。

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Mascem:競争的電力市場のシミュレーションのためのマルチエージェントシステム
Mascem: A Multiagent System That Simulates Competitive Electricity Markets

Isabel Praca, Polytechnic Institute of Porto Carlos Ramos, Polytechnic Institute of Porto Zita Vale, Polytechnic Institute of Porto Manuel Cordeiro, University of Tr?s-os-Montes e Alto Douro

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 54-60 , November/December 2003

Keywords: multiagent simulation, electricity markets, decision support

世界の電力システムがオープン且つ競争的な市場に向かうなか、新しいプレーヤ、新しいルール、そして新しいビジネスが次々に現れてきている。この競争は、プレーヤの数を増やすだけでなく、プレーヤのビジネスにも影響を与える。この意味において、新しいモデリング手法が必要であることは間違いない。MASCEMはエージェントに基づいたシミュレータであり、新しい電力市場のプレーヤ、ルール、そしてビジネスを研究し、これらの要素おのおのの進化を解析するための価値あるフレームワークになりうる。MASCEMは双方向のトレーディングとプールマーケット(pool market)を許容し、まだ、バイヤーの戦略的な振る舞いも考慮する。これは同種のアプリには見られない特徴である。これには近年現れてきたプレーヤであるトレーダーなども含まれる。このシミュレータは、ビッドを決めるための戦略とシナリオ解析アルゴリズムを与え、トレーダーなどのマーケットの新しいプレーヤのモデルと、市場の進化のより広範な洞察を与える。

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ウェブ利用履歴マイニング(Web Usage Mining)によるファジーウェブ広告セレクタ
Fuzzy Web Ad Selector Based on Web Usage Mining

Sung Min Bae, Korea Advanced Institute of Science and Technology Sung Ho Ha, Kyungpook National University Sang Chan Park, Korea Advanced Institute of Science and Technology

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 62-69 , November/December 2003

Keywords: data mining, e-newspaper, fuzzy inference, fuzzy rules, Web advertising, Web usage mining

本稿で提案するウェブ広告選択システムは、ウェブ利用履歴マイニング(Web Usage Mining)により、ウェブサイトのカスタマを、類似した好みを持ついくつかのセグメントに分割する。本システムでは、ファジールールを用いてカスタマセグメントのウェブ閲覧パターンと広告のプロからの推奨との対応を表現する。本システムはファジー推論により適切なウェブ広告を選択し、ターゲットカスタマにそれを提示する。

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問題解決手段(work-around)、あつらえの仕事(make-work)、そしてクラッジ(kludge)
Work-arounds, Make-work, and Kludges

Philip Koopman, Carnegie Mellon University Robert R. Hoffman, Institute for Human and Machine Cognition

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 70-75 , November/December 2003

Keywords: none

パラダイムというものは往々にして、そのパラダイムがカバーしないものを部分的に定義したり、そのパラダイムが対抗しようとしているものを定義したりすることがある。人間中心コンピューティングのパラダイムも例外ではない。ユーザに敵対的なシステムとは何か?この質問に関して、クラッジ(kludge:ユーザ側の工夫で何とか使えるシステム)、問題解決手段(work-around)、そして関連する“あつらえ仕事(make-work)”それぞれのコンセプトは知的システムコミュニティのために明確に定義されねばならない。人間中心のシステムは、ユーザと敵対的なシステムとは違う。また設計者中心のアプローチとも違う。本エッセイでは、これらの3つが意味するところを明らかにし、問題解決手段、あつらえの仕事、及びクラッジを、コンピューティングと研究との格差条件下で最良となるような面倒だが必要なものではなく、むしろ人間−コンピュータシステムの統合部分として研究する方法を示唆する。

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セマンティックウェブ:最初の年
The Semantic Web: Year One

Jerome Euzenat, INRIA Rhone-Alpes Amedeo Napoli, LORIA

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 76-78 , November/December 2003

Keywords: none

セマンティックウェブを紡ぐ:WWWの最高のポテンシャルを引き出すもの。

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腕時計の未来
The Future of Watches

Giovanni Flammia

IEEE Intelligent Systems, Vol. 18, No. 6, pp. 80-81 , November/December 2003

Keywords: none

インターネット時代では、腕時計はウェブにつながっているべきであり、厳密な時間と利用者の現在位置を伝えるものであるべきだ。マイクロソフトの人々はこれに既に気づいているようだ。MSNダイレクトは、マイクロソフトのスマートパーソナルオブジェクトテクノロジー(Smart Personal Objects Technology)研究の商業スピンオフの一つであり、上記の目的のためのものである。将来はワイヤレスネットワークにより、腕時計で単純な計算やSMSができるようになるかもしれない。そうなれば腕時計は単純だが最良のインターネットデバイスと言えるようなものとなるだろう。

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