固体としても流体としても振舞う集団 (Collectives acting as solids or fluids)
ロボット工学に向けての理想像のひとつは, 例えば蟻の集団のような、流れる流体のように動くことができながら、通過不可能なスパンに橋のような固体の構造を形成することもできる、一体となって働く単純ロボットの集団を設計することである。Devlinたちは、ロボットの回転状態に基づいて「流動化」状態と固体状態を切り替えることができるロボット集団を設計した。胚の形態形成にヒントを得て、著者たちは、生物学的形態進行に3つの重要な要素、すなわち単位要素間の力、ずれ、接合が存在することを見出し、それらに対応する機械部品を開発した。それらのロボット的対応物により、集団としての形状と強度を変更するために利用できる、局所的に調整可能な機械的特性が実現可能となる。(Wt,nk,kh)