太陽コロナの予報 (Forecasting the Sun’s corona)
太陽コロナは、太陽の希薄な上層大気であり、観測が難しい高温プラズマと磁場を含む。 これまで、光球(光学面)の観測データからコロナの状況を外挿するシミュレーションが試みられてきたが、それらは時間軸上の個別的スナップショットに限られていた。 Downsたちは、ほぼリアルタイムでコロナのシミュレーションを実行し、それを光球の磁気観測で1時間ごとに更新するデータ同化手法を開発した。 彼らのシミュレーションはコロナの時間変化の予測を与えるが、彼らはそのことを用いて、皆既日食中のコロナの見掛け形状を予測し、また他の各種観測量模擬値を算出した。(Wt,KU,nk,kh)
- データ同化手法:数値シミュレーションと現実の観測データを組み合わせて、システムの状態や時間発展を推定する手法。