水で制御されたマグマの深さ (Water-controlled magma depth)
マグマは、何かが噴火の引き金になるか、あるいは、冷えて深成岩になるまで、地下深くに蓄えられている。なぜマグマがその存在する場所に留まるかに関する一つの伝統的な見方は、マグマが周囲の岩石と同じ密度になり、結果としてその上昇を妨げるという仮説である。Rasmussenたちは、弧状マグマの中に含まれる水の量がその深度を決定することを見出した。水がぬけて粘度が変化することにより、マグマはまだ浮力が残るある深さで引き留められる。このような状況は、噴火の間、マグマを地表に送り出すための付加的な浮力を与える可能性がある。(Wt,ok,kh)
- 弧状マグマ:ここでは、火山島や火山を含む山々の連鎖である火山弧に存在するマグマ群のことを言っている。具体的にはアラスカーアリューシャン、カムチャツカ、アンデス、イタリアなどの火山弧におけるマグマ群のデータが使われている