銀河の遠い側を測る(Measuring the far side of the Galaxy)
天体への距離の直接測定は視差によるが、これは通常、比較的近傍の天体に対してのみ測定することができる。天の川銀河の遠方の側は、視差は非常に小さく、星間塵はそれらの領域からの可視光を遮断するので、正確な測定ができなかった。Sannaたちは電波干渉計を用いて、天の川銀河の遠い側の星形成領域までの、視差にもとづく距離を直接的に決定した。彼らはまた、横方向の動きから距離を推測する方法を用いたが、答えは同じだった。これにより、天の川銀河の渦状腕の一つを、全周に渡って追跡することが可能となった。(Wt,nk,kh)