白銀比の銀の膜( Silver films with a silver mean)
半導体の上に、金属をエピタキシャル成長させた高品質
の膜を作ること、あるいはその逆は困難である。な
ぜならば、表面の拡散係数や原子の結合の相違により、
均質な膜よりも、つぎはぎだらけの厚めの「島」状
に成長しやすいためである。二段階の低温のナノ
メーターサイズのクラスターの膜のデポジションと、引き
続くアニーリングを用いることにより、 Smith たち
(p.226)は、ガリウムひ素の上に銀の膜をエピタキ
シャル成長させた。それらの膜は、数千オングト
スローム以上に渡り、原子レベルで平坦となっている。銀
の膜を作成するためには、厳しく定められた臨界的
な厚さにすることが必要である。そして、その表面は、
「白銀比("silver-mean")」(銀の
結晶方位が)周期性を持つ、長い範囲に渡る擬似的
な周期性の分子の配列により変調されている。(Wt)
(注) 1
白銀比= 2 + ----------------------
1
2 + ----------------
1
2+ ----------
2 + ....